定例会報告
12月19日(土)に8名参加(内御家族さん2組)でした。
若者の発言で学校を辞めた事やフリーターであった事は躊躇なく周囲に言ってきたが、引きこもっていた事は言わなかったし、そう思われるのが嫌だったと話した。引きこもりという言葉の印象はとても悪く、特に問題と無関係な人はどうしても怠け者や自分勝手なイメージがあるという意見も出ました。
父母懇談会報告
1月9日(土)に7名参加(内親御さん2組)でした。
お正月にはよくある光景ですが、親戚などの集まりに居合わせるのに抵抗があるという話をしました。引きこもっている状況ではほとんどの人が負い目を感じています。そんな状況で親戚に顔を合わすのは嫌な事だと思います。困っている時こそ周囲に頼れれば良いとも思いますがなかなか難しいですね。
私たちは長く広い世界史的に見て重大な変化の時代に生きているのだろう。それは、世界史で習うような、どの時代のどの国のことも参考にならなくて、もしかしたらかつてあったとされるアトランティス大陸やマヤ文明など理由がわからず滅びた国を参照するしかないのかもしれない。一つは、世界全体で爆発的に人口が増えたこの100年であり、そしてさらなる難局でこれからの大事は、歴史上初めて人口減少という事態に直面することである。例えるなら、私たちはジワジワと確実な急上昇を登りつめ、その頂点に達してこれから急降下をする直前なのだ。
世界的に見れば出生数の増加(人口増加も)は終わってはいないが、この100年の上昇具合に比べると減りはしなくとも、その上昇率は想像しやすくなった。2060年には100億人を超えると聞くと大変なことに思うが、今でも70億人を超えていて、1950年には25億人しかいなかったのだから、上昇率は変わらないかむしろ穏やかなになるくらいかもしれない。中国は今までコントロールしてきたのを転じ、資本主義国家として国力を保つために一人っ子政策を解除した。世界的に見た今後の食糧やエネルギー不足の問題などが取りざたされているが、それも大きな問題であるが、今でも行き届いていないことの方が問題で、この点は先のことよりも今のことをまず解決すべきであろう。
さてこれから直面するさらなる未踏の大問題は足元にある。それは先進諸国で経験し始めている出生数の減少による人口減少の問題である。世界的に見て新興国などと言われている国が人口急増していることによってか、この現象は緩やかに起こると考えがちであった。でもそれは日本など移民を受け入れもしないような国にとっては大きな間違いであって、急増し終わった今頃を頂点として、人口は急激に減っていくことになるだろう。単純に考えれば分かることだが、今の30代40代が大した数の子どもを産むこともなかったのに、その少なくなった子どもたちが急に大家族志向になったりで、たくさん子どもを産むと考えられるだろうか。もちろん子どもがどのように生きていくかは親の知れたことではないし、初めての経験であるのでどうなるかはわからない。だが、恋愛すらしない10代20代の若者と正月早々にある新聞で特集があったのだが、むしろ一人一人を見ても結婚する人も減っているようで、想像を上回るようにして出産したい人も減っているようである。問題は特殊出生率(1人女性が生涯に産む子どもの数)が減れば、増えたときと同じ加速度でもって、数としては今度は逆に倍々に子どもは激減していくことにある。そして、これはもはや過ぎた話しであって、人が減るのはこれからが本番となる。
人口が減ることや、出生率が減ることなどは、現在にいたる社会の在り方の問題であって、個人の問題ではない。減ること自体が問題なのではなく、現実減っていくことに社会として国として対応できないことが大きな問題なのである。なにしろ初めてのことであるし、周りに経験もされていない事態である。事故のようなことかもしれなくて、的確に対応するのが無理なのかもしれないが、当然のようにこの対応を間違えれば、少なくとも日本という国は絶滅することになるだろう。そして、今の政府や国会、自治体、社会の対応はどうやったって間違っているようである。分かりやすいところで一つは、人口が減少すればGDPは当然減っていく。減らなくとも、維持するのはかなり困難になる。なのに、現在の政府はGDPを上げることを目標にしている。この話は、人口が増えている時代の政策をただ踏襲したいだけに過ぎない。一億総活躍などと言って、子育て世代の女性や働き終えた高齢者など今働いていない人を働かせることによって、人口減少をカバーしようということなのだろうが、根本的に問題解決にならない。子育て世代の女性が多少働いたところで、高齢者に働かせたところで、倍々に子どもは減っていき高齢者はもとより子育て世代の女性の数も減っていくのだから、焼け石に水といった話しだろう。何よりも、引きこもりやニートという面倒な若者の話しは、ここでは全く相手にされず、即席の労働力を利用する政策でしかない。後は、それでもGDPを上げたいのなら、お金にお金を産ませるバブルを作り出すくらいのものだが、当然これはもう最悪の事態ということになる。すでに国は閉じられ、将来世代へのつけは取り返しのつかないものとなっている。そもそも、GDPを上げることは行政のやる仕事ではない。GDPが下がった中で税収が下がった中で、社会保障や将来の国の運営をどうしていくかをまじめに考えるのが今の政府の仕事だろう。
順調に人口が増えていくかにみえたアメリカですら特殊出生率が2.0を下回ってきている。これは予想を下回っているようだ。貧乏子だくさんというのはある真理なのかもしれない。それでもかつての未来は明るかったのだ。いま他国と連携して行き過ぎた資本主義経済と向き合おうとするのでもなければ、お先真っ暗である。こうなれば、大量に移民を受け入れるしかないのではないか。もはや日本に経済的なうまみもないが、客として外国人を利用することばかり考えるのではなく、もっと受け入れて多文化交流するがいいだろう。そうでもしなければまた追い込まれ、日本は自爆テロという名の戦争をしなくてはならなくなるだろう。そうなればもはや引きこもりは問題でもなくなるが、戦争はしてはいけない。
2016,1,15 高橋 淳敏
2月の定例会◆(不登校・引きこもり・ニートを考える会)
2月20日(土) 14時から (205回定例会)
場所:高槻市総合市民交流センター(クロスパル高槻) 4階 第4会議室
当事者・保護者・支援者問わない相談、交流、学びの場です。
参加希望の方は事務局までお申込みください。詳細はこちら
※参加者は中部から西日本全域にわたります。遠方の方もご遠慮なく。
【高槻市青少年センターと共催で行っています】
毎月高槻でやっている、定例会を今回は出張して奈良で開催したいと思います。
寮生活って正直どうなの?家にいるとき家族以外の人と関わりはある?
引きこもりの観点から、その「暮らし」について考え話し合いたいと思います。
高槻は遠くていつも行きにくかった、という方や、このテーマで自分の子供には聞けない事を他の若者に聞いてみたい、という方など
たくさんの方にご参加していただきたいと思います。
お問い合わせ、参加申込みは、事務局まで電話かメール、faxまでお願いします。
ニュースタート事務局関西が活動を始め18年目を迎えます。現代でも改善が進まない社会情勢や就労環境に影響を受けながら、引きこもり問題本来の焦点や真実を見失いつつある状況です。こんな現状では多くの若者が社会参加をあきらめてしまい人間関係に興味を持てなくなっています。引きこもるという状態は様々ありますが多くの人は不便で先の見えない状態で生活をしています。本人も家族も望んでなった生活ではありません。
今回は共同生活寮を運営している私達が「引きこもり」とその「暮らし」の密接な関係を取り上げ、医療や福祉のモデルだけに縛られない観点から若者達が豊かな生活を実現していくために共に考えたいと思います。
第1回「親元での暮らし、一人暮らし、共同生活」
【日時】1月30日(土) 14:00~16:30
【会場】ならまちセンター 3階会議室 (奈良市東寺林町38番地)
【定員】先着順で20名まで。
【対象】引きこもり当事者(ご本人、ご家族)、元当事者、支援者など。
【形式】具体的な悩みを共有し共に考える会。相談勉強会。
参加費無料。※当日に氏名住所等の受付をお願いします。
【申込】電話・メールにて参加申込みの受付をしております。
申込みは下記のニュースタート事務局関西まで

★1月の鍋の会★
今年から時間が変わります!
第365回 1月10日(日)12時~16時※もちつき鍋会です!!
第366回 1月24日(日)12時~16時
鍋の会は、作るところからみんなでやりたいと思います(^^)v
買い物も12時から行こうと思うので、何鍋にするかぜひアイデアください。
食べたい鍋のリクエストも大歓迎です。
今年初めの鍋の会は杵と臼でお餅つきをします。
久しぶりの方も始めての方もぜひご参加下さい。
本人がなかなか動けない段階の場合は親御さんだけでもぜひご参加下さい。
鍋の会には寮生や、生きにくさを感じながら動こうとしている若者も参加しています。
自分の子とはなかなか話せないかもしれませんが、他の若者と話してみてください。声を聞いてみてください。
参加申込みは事務所まで、電話かメールでお願いします。
詳細はこちら