NPO法人 ニュースタート事務局関西

「「普通」教育とはなにか」髙橋淳敏

By , 2018年8月20日 11:40 AM

最近、国は不登校の子どもに対して、学校に行かせることを目的としない方針を出した。今までは不登校の子どもたちに対して、学校に行かせることだけを目的としてきたのに、そうではないと最近言い始めたのだ。憲法においては、法律(教育基本法など)の定めるところで子どもたちに「普通教育」を受けさせる義務があるわけだが、今回のように義務教育を受けさせることを目的にしないとするならば、それは国による憲法違反だろうが、ここでいうところの「普通教育」という名の延々続いてきた学校教育の破綻宣言とみるのが素直な読み取り方であるだろう。憲法違反でないのならば、「普通教育」とは今の学校教育だけを意味するのではない、あるいは今の学校教育は改善不可能で「普通教育」ではないと言ったのだった。今の教育制度や学校教育に国として愛想をつかせたのだろうが、何十年と渡って孤立しながらも代わる代わるボイコットやサボタージュしてきた不登校や登校拒否などと呼ばれた子たちのストライキがようやく実った事態が起きたと考えるのがいいだろう。国は今の学校教育が少なくとも不登校などの子どもたちに対して役に立たないと、ようやく音を上げたわけだ。この背景にフリースクールの学校化があるが、単位や資格取得に対して多少の助成や補助があっても、親の収入格差もある中では、学校経営の規制緩和がされた以上に意味はない。フリースクールが学校教育に対峙するわけではなく、緩やかに学校制度を推進してきた結果である。国はそのような教育にお金をかけたくないだけで教育統治をあきらめたわけではない。今までの学校教育の反省もないのだから、助成や補助金などを理由に、フリースクールはすぐにでも今の学校制度の中に取りこまれていくことは予想される。例えば、認定フリースクールなどが出てきて、従来の私立学校のグランドや校舎がショボくなっただけで、何も変わらないことも想像できる。あるいは軍国教育などが各所で復古することも考えられる。それでは子どもたちのためになりはしない。変わらず親の責任に委ねられるだけで、子どもの機会が増えたことにはならない。学校教育の改善なんてことではなく、自分たちで教育について一から考え作っていくようなことを今しなければ、せっかくの機会を逃してしまうことになりはしないか。それにはまず反省として批判されるべきは、企業に就職するためだけの大学を頂点とする学校制度であり、私たちの生活や生を省みずお金儲けや国や企業を強化するために「人材」などという言葉を教育の軸に取り入れている学校教育自体の在り方である。私たち一人一人の生に代わりになるものなどはあるはずはなく、そのことを教えることが憲法に定めるところにある「普通教育」であるはずなわけで、今の学校教育は、それが誰であってもいいような全く反対のことを教えているようである。そのような反省もなければ、ただ上滑りするだけで今よりも行き場を失う子どもたちが増えかねない危機でもある。

 

ここでは教育論を示したいのではなく、教育を広く自分たちで語り、そのような場を自分たちで作る機会にしたいと考えている。いま変革を余儀なくされている「普通教育」はまずは未成年者に対してあるものなので、成年者が未成年者に対して行う教育というものについて考えていきたい。親が子に対して、先生が生徒に対してする教育とは違って、成年者が未成年者に対してする教育とはどういうことなのか。最近、これもまた国が成年者の年齢を18歳に引き下げた。今までは20歳で成年とされたが、投票や結婚、法律の適応年齢など変更された。酒やたばこなどは20歳からなど一貫性はないし、クレジットカードで借金もできるとして、現政権の経済政策の一環である面も拭えない。だが、早くに大人になれる、社会から人として認められる点では、成年者年齢引き下げは喜んでいいのかもしれない。未成年者というのは保護されていて、保護なんて聞こえはいいが多くの権利を奪われている状態にある。結婚するしない自由もなければ、働くことも制限されていて、酒やたばこも自由ではなく、できないことが多い。遊ぶのが仕事といわれながらも、保護の下で時間も場所も制限されている。成年者はしばしば未成年者に対して、子どもの方が自由でいいなどと言うが、事実は逆で成年者の方がよほど自由である。大人になりきれない成年者が、義務ばかりを主張し子どもの方が自由でよいなどと発言するのである。それは明らかに嘘を言っているのであって、そんなことを教えるのが教育ではないはずだ。断罪されることを恐れなければ、大人は法を破ることだってできる。子どもは法を破るようなことをしても許されるかもしれないが、ただ禁止されている状態にある。大人の方が社会から人として生きる権利を与えられていて、自由であるはずなのだ。金持ちになるのも、貧乏になるのも、タワーマンションで暮らすのも、野宿するのも、ハードワークするのも引きこもるのも、その人がそうしたいと願っているのならば、成年者であればそれは制限されることはなく、そうやって生きたいという権利は守られなければならない。成年者が未成年者に対して行う教育とは、成年になればそのように多様に生きていけることや、実際生きてみて自分のことをどのように考えるかなどについて語れるのではないか。例えば、人を殺してはいけないとか戦争をしてはいけないではなく、成年になっても人はなぜ人を殺すのか、国は戦争をするのかについて、ただ禁じられている未成年者に対して成年者は教えることができるだろう。

2018、8,17 髙橋淳敏

☆9月9日は出張鍋の会!

By , 2018年8月20日 11:32 AM

富田の駅前すぐの、富田商店街にあるウェストビルの5F、そこにある「カフェコモンズ」というカフェを借りて、いつもとは違う場所で鍋を作って食べましょう!

開催日時:9月9日
     12時~16時
場所:ウェストビル5F
   「カフェコモンズ」

○カンパ制です。
※参加希望の方は事務局まで申し込みをして下さい。初めての方や場所が分からない方は、富田駅にお迎えに行きます。

『424回目の鍋』と『425回目の鍋』

By , 2018年8月20日 11:27 AM

『426回目の鍋』
7月22日。世間では夏休みが始まった頃、夏にも休むことなく鍋の会が行われました。
暑い季節の鍋に需要があるのかと疑問に思っていた頃、ニュースで「暑いからこそ鍋が売れる」と言われていました。
なんでも暑いから家でクーラーをつけて部屋の中を涼しくした結果、からだが冷えてきて鍋のような熱い料理を欲するようになる、という理屈らしいです。
確かに飲食店などでもあまりにも店内が寒い場合、アイス系のドリンクよりもホット系のドリンクが欲しくなるような気がします(少なくとも自分は)。
この話をしたせいなのかどうなのかはわかりませんが、今回は「キムチ鍋」が食べたいという強い言葉が出てきました。キムチ鍋と言えば一時期は3回に1回ぐらいの割合でやってたような気がするのですが、調べてみると前回出たのは9月24日のキムチ味噌鍋(前会場であるドミトリー最後)でした。その後に色々と辛い物を入れた鍋とかはやってるんですが、キムチ鍋として作ったのは10ヵ月も前のことなんですね。
久々に食べるキムチ鍋はとても美味しく、涼しい室内であっても汗をかく辛さでした。
この夏を乗り切るためのスタミナがちょっとでもついてることを願います。

『427回目の鍋』
8月12日。今回の鍋の会は鍋のない持ち寄りの会になります。
実は「鍋の会なのに鍋がない」という状況を打ち破るために、鍋の素や簡単な野菜を買ってきてちょっとした鍋でも作ってみようかなと画策していたのですが、一人で材料揃えるとなると結構お金掛かることに買い物中に気づいたので諦めました。
諦めて二本のお酒を手に取りよるべに直行。一本は赤玉と呼ばれる100年前から日本にある赤ワイン、もう一本はチョーヤの黒糖梅酒で、まぁ比較的飲みやすいタイプのものを用意。よるべに着くと巨大なボウルいっぱいに詰まった大量のスパゲティが目に入りました。見覚えのあるそれは寮生のM君が前の持ち寄りの時に作ったアマトリチャーナでした。前ほどではないですが、やはり圧巻されたのはその食べきれるかどうか怪しい量。近くに置いてあった枝豆も大きめの器二つにたくさん入ってて困らない量はあるんですが、大量のアマトリチャーナと見比べると差が歴然でした。
他にも現地についてから作られる料理、アメリカンドッグやコーヒー味のケーキ、卵焼き、そして市販のものをカットして盛り付けられるサンドイッチなど、食卓テーブルがみるみる埋め尽くされていきます。わざわざ家で和風の煮物(鶏の味が染みてて美味しい)を作って来て下さった方もいました。
途中で唐揚げを持って来てくれたりと、たくさんの持ち寄り品が集まりました。
どうやら食べ物ではなく酒を持って来たのは自分一人だけだったようですが、まぁあまり酒ばっかり増えても仕方がないので結果オーライです。
食事を楽しんだ後は自己紹介でテーマは「好きなもの、こと・嫌いなもの、こと」という感じで進みました。こういう簡単なテーマでもその人のことが少しでも知れるので良いですね。
自己紹介が終わった後はなぜかオセロでの対戦が二ヶ所で勃発。
対戦者以外は観戦者となって一緒になってああだこうだと考えながら楽しんでいました。
食べて、話して、遊んで、と綺麗に三段階のステップを踏んで持ち寄りの会は終わりました。次回の持ち寄りの時には何を用意していこうか、今から考えておくのも悪くはありません。とはいえ鍋を作る方の会も大事なので、ひとまずは次に作る、食べたい鍋から考えておくことにしましょう。今後も鍋の会を続けていくつもりなので、皆様のご参加お待ちしております。つぼい。

○市民プールに清涼求めて

By , 2018年8月20日 11:21 AM

8月10日(金)に市民プールへ出かけました。徒歩組もありましたが僕は自転車組で出発。まずは腹ごしらえとプール近くのラーメン屋で昼食タイム。坦々麺が有名な店でみんな満足していました。プールに着き徒歩組もすぐ合流して先日ドンキホーテで買った水着に着替えプールにいざ出陣。屋外の50mプールは程良い込み具合で泳げない僕でも涼しく快適でした。しばらくして日が陰り寒くなってきたと室内へ移動。室内は温水で説明しにくいですが泡が横や下から出てくる、よく銭湯にあるジャグジーみたいなプールで冷えた身体を温めました。途中で先に帰った人達もいましたが最後まで残った人は満足いくまで楽しんできました。寮生M君の100mノンストップのクロールはすごかったです。自由人

○映画鑑賞会 inよるべ

By , 2018年8月20日 11:20 AM

8月3日(金)は涼しいよるべで映画鑑賞会をしました。今回は「グレイテストショーマン」です。”this is me”という歌を始めに知って、見てみたいなと思っていました。歌にとても力があって、映画の宣伝の歌を聞くだけで感動しそうになることがあります。でもそういう場合、歌の解釈は自分が思ってたのとは全く違ってたりして驚く事があります。今回もそうでした。いい意味で裏切られるようにできている映画の宣伝ってすごいなぁと思います。映画を観終わった後は、田中くんと寮生で来週のプールに向けて海パン買いにドンキホーテへ!(^^)

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