NPO法人 ニュースタート事務局関西

2月例会報告

By , 2022年3月4日 9:05 AM

 2月19日(土)9名(内家族の方は2組)参加でした。冒頭こちらからお話をし、その後参加された方から困っていることや今の状況などの話をしてもらいました。
 冒頭の話では、ニュースタートにおいて大事なテーマでもある「家族をひらく」ということについて。コロナ禍でより難しくなってきている。他人を入れず閉じられたシェルターのような中で人が生活している。
引きこもっている人が外に出るためには本人のおしりをたたくわけではなく、家族をひらくことで本人んが出ていける道筋を作れるかどうかが重要なこと。家の中の風通りをよくすること。
家の鍵を開けたままにしていて外から誰かがガラガラガラと引き戸を開けてくれる感覚。物理的にだけではなく気持ちの面でも、今はオートロックで2重3重に鍵がかかっているような状態では。
社会全体が「誰かが来るなら鍵を開けます」という「待ち」ではなくて、「待ってても誰も来ないし押しかけるぞ」という「行く」の気持ちを持てたら。一家族ごとに考えるのも難しければ地域に集まれるようなスペースがあればいいだろう。
 皆様の話からは、普通に学校に行っていた子がある日突然爆発する。家の中がぐちゃぐちゃになったり家族への暴力などがあると親は慌てふためき、どうすればいいか必死に考えて動こうとする。
でも静かにこもりだすと親は動き出すのを静かに見守ってしまいそのうちに年月が経ってしまうこともあるのでは。それも問題だろう。
親や社会、そして自分自身がこの線が一番正しいだろうというような道を決めてしまいがち。引きこもるということはその正しいとされる線の上で止まっているだけで、その線からはみ出して自分だけの道を選んだわけではない。正しいだろうとされる道に対して違和感をせっかく感じることができたのだから、その道をまた歩き出すのではなくはみ出して歩いていく必要があるだろうが、それには勇気も仲間も必要だろう。(くみこ)

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