『444回目の鍋』と『445回目の鍋』
『444回目の鍋』
4月28日。今日が平成最後の鍋の会となりました。
年号が変わる事について、別にどうでもいいと思っている自分と、自分が育ってきた平成が終わる事に少し寂しさを感じている自分と、二つの感情が自分の中で渦巻いています。
今回の自己紹介では「昭和から平成へ変わった時」もしくは「平成から令和に変わる事」についてをテーマにしました。
特別何かあったわけではない、何か思った事はないという言葉から始まる人が多かったのですが、話始めると結構長く語る(というかみんなで話し合う)人も。
鍋の方はというとシンプルに「水炊き鍋」をやる事になりました。
昆布だしに食材を放り込み、各人がポン酢をかけて食べる簡単な鍋です。
家でも特に楽に夕食を作りたい時には水炊きになる事が多いですね。
まあ結局のところ作る鍋は何でもいいと思います。
集まって作って食べて話し合って楽しめれば、それが自分の良く知っている鍋の会になりますからね。
常に変化だけを求めていては、大事な部分を忘れてしまいかねません。
令和になっても鍋の会はいつものように続いているので、一度でも二度でも、良かったら何度でも来て下さい。つぼい。
『445回目の鍋』
5月12日。今日は参加申し込みの方がいなくて(いつも来るメンバーはのぞいて)、しかも鍋隊長が体調不良でお休みという知らせが。こういう時、誰か来てくれるだろうか、もしスタッフだけなら鍋の会をやる意味があるのかと考えます。しかし今まで鍋の会を中止したのは台風直撃の時の一度きりです。なぜなら、私たちは「鍋の会」が引きこもりの人にとって重要だと考えて開催しているからです。家族だけの閉じた環境の中で、誰とも話さなくて、動き出せなくなってしまった人にとって、家族以外の他人が集まる場に出て来ること。まずは鍋を作るために話したり手分けしたりできることをやってみたり、頼まれたり、教えてもらったりしながら、一緒に時間を過ごし、ただその場にいることを体験する。そして一緒にご飯を食べて、少し話したり、時にはぐさりと気持ちが揺さぶられるような話をしているのを隣で聴いたり、自分の気持ちが動くようなそんな場が必要だと。私も、鍋の会に初めて来た時に自分の気持ちをつかまれて揺さぶられた一人です。それまで自分の話す言葉一つ一つがおもしろく無いと思い人の集まる場で声を出す事はなく、おもしろくない奴だと思われていると怖くてびくびくしていました。でもここに来た時、そのまんま何も持ってないような私が話しなくてもただここにいていいんだと感じました。それから一つ一つ自分も周りも信じられるようになっていきました。その時から鍋会には、引きこもり当事者だけではなく、そのご家族の方や、この社会全体の問題に対して何かできないかと集まる大人たちや若者がいました。なのでぜひ当時者の方だけでなく、みなさんにも鍋の会に参加して頂きたいと思っています。この日は9人くらいが集まって肉団子鍋を作りました。久しぶりに来てくれる人や、初めてその日行ってみようと思えた人がいるだろうから、休まずに決まった日にやり続けていきます。第2、第4日曜日にやっています。参加希望の方は事務局まで、電話かメールでご連絡ください。(く)
○ジャズストIN富田5,3(金)~よるべクラブ~
5月3日にジャズストに出かけました。今年は富田駅周辺でも何カ所かステージがあり毎年規模が大きくなっているようです。駅近くでY君と合流して出発。道中には飲食や雑貨の出店も出ていて思ったより人も多く賑やかな富田になっていました。まずは土産屋の2Fで普段はレンタルスペースになっている場所で演奏を聞きに行きました。道路の拡張工事が行われ新しくなった店でした。何曲か聞いて近くのコンビニでビールを買って次はお寺のステージへ。そこでは歌とピアノの女性とサックスの男性の二人組の演奏。トークも軽快でジャズバージョンのアレンジで誰でも知ってそうな曲が多くずっと聞き入りました。本堂の雰囲気もあって最後まで聴いてとても良かったです。余韻に浸りながらお寺を出て富田支所のメインステージは遠目にさらっと見ながら近くのバーに行きました。普段はなかなか入れないのでここぞとばかりに入り店内を観察。外からの印象と違って以外と広くカウンターとテーブル席もありました。そこでは男性二人組の演奏で曲の合間の話によると、あまり背景は解りませんが活動休止していたけどこのジャズストのステージで恩返しがしたいから復活したらしいです。力強い歌声が印象的でした。店を出て散歩がてらに静かな神社や賑わう街並みを雑談をしながらフラフラとして何となく駅に近づいた所で解散しました。
○コモンズでピザ作り4,30(火)~よるべクラブ~
GWが始まりました。朝の間少し雨模様のこの日は、コモンズを使わせてもらいピザ作りをしようと集まりました。11時に集合して何ピザを作るか考えます。普通のトマトベースのピザに加えて、味噌マヨ味とチョコマシュマロという案が出ました。上にのせる物はアンチョビにベーコンにウインナー、野菜はネギ、ピーマン、小松菜、しめじ、タマネギなどです。チョコとマシュマロは差し入れしてくれていたのでプラスでバナナを乗せることに。買う物が決まったので近くのスーパーに買出しに行く組と、ピザをこねる組に別れて準備スタートします。私は買い物組で、うまいこと安く買えたりして満足して帰るとピザこね組は一つにまとめて、こんなもんかなぁと様子を見ているところでした。1キロの強力粉半分ずつこねて二つのボールにまるめた生地をラップして、これから火を付けていく石窯の上に置いて発酵もスタートです。この石窯は2代目で、去年の高槻の地震までは初代石窯でした。5階にあるコモンズでの揺れはとても大きくて被害もかなりありました。手作りの石窯はレンガが崩れ落ち、完全に使えなくなっていました。その後長い時間をかけて、新しい石窯を作ったと聞いています。新しい石窯を私たちが使ったのはこの日が初めてでした。前は入り口は一つでしたが今回は二つの入り口があり、二枚のピザを同時に焼けるようになっていました。窯の温度が上がる頃ちょうど生地も膨らんできます。材料切ったり、トマトソース煮込んだりも完了していたので、そろそろ生地をのばし始めます。固めの生地で伸ばすのは見た目以上に体力がいります。コモンズで働いている人たちは、その日コモンズの床ペンキ塗りや、テーブル修理などをしていたので、合間でピザ作りを手伝ってくれたり、できたピザはみんなで食べたりしました。トマトソースと味噌ソース、そして上に乗せる食材も何通りにも変えながら伸ばして乗せて焼いて食べてを入れ替わりながらみんなで作っていきました。最後のデザートにチョコマシュマロピザを焼いて、全部で13枚のピザを作り、ニュースタート7人コモンズからは7人の14人くらいで美味しく食べることができました。みんな何か作業しながらつまんでいたので立ち食いでした(^^)窯で焼いたピザはやっぱり美味しい!(く)