定例会報告
10月20日(土)に18名参加(内御家族さん8組)でした。
今回は最近では多めの参加者で親御さんの相談や若者の考えや意見も多くあり時間が足りないくらい多くのお話がありました。なかでも若者からの発言で父親と息子ではなく人と人として向き合い正面から話ができたというエピソードには感心しました。本当に心が通う会話は必ず通じるものだと思いました。
父母会報告
11月3日(土)に8名参加(内親御さん4組)でした。
今回は祝日でしたが初参加の方も来られて特に影響はなかったと思います。お父さんの参加も多く自分の子に切実に向き合っている事は改めて良い事だと思いました。今回も寮生の親御さんから柿をもらいました。夕食会などでありがたく頂きました。とても甘く美味しかったです。ありがとうございます。
10月23日(火)は髙橋さんが地元の小学校へ引きこもりについて話しに行きました。地域で一人ぼっちの人を無くそうという取り組みから小学5年生が質問したいという事でした。
次の日10月24日は福島県から研修旅行に来ているという高校2年生7名がよるべに来ました。ニュースタートに来た学生たちはコミュニケーションをテーマに引きこもりについて質問しにきました。SNSが原因で引きこもりになるかという質問もありましたが、SNSが出てくる以前から引きこもりはあり、それだけが原因ではありません。SNSによってコミュニケーションが減っている事は彼らにとってもこれでいいのだろうかと感じているようでした。面倒なこと、人と会って人に頼って迷惑かけたり必要としたりすることが大事だと思っていると伝えました。(く)
お月見夕食会・10月25日
25日の木曜がぴったり満月ということで、お月見です。昼頃から手伝ってもらって団子作りをしました。みたらしとあんこの2種類です。夕食は、うまきとおでんに決まり、この日はメニュー決めの時間から人手があって皆で料理してとてもスムーズでした。よるべを出て曲がり角まで出たところで大きな満月が見えました。お月さま明るい!(く)
どっちもメインDay・11月8日
今日はメニュー決めの時間にいたメンバーで肉的なメニューが上がりました。からあげやビフテキ、トンカツなど。サイドにポトフと決まりました。ポトフにはレンコンやゴボウ、ブロコッリーなどごろごろと野菜をたっぷり入れたのでボリューム満点に。存在感と食べ応えの大きさとあったかさで身体がぽっかぽかになりました。
なぜ社会参加しない、できない若者達が存在し続けるのか。
進学率が上昇し人手不足だと言われる現在でもまだまだ不登校や無職の状態になり、引きこもる若者も多く、それが怠慢だとは考えれない理由もある。
単純に学校や職場での競争社会、個人能力重視的な環境からの離脱だと僕は考えています。
そんな社会の状況で周囲より能力的に劣っていると感じながら継続する事は困難で辞めさせられたり、自主的に離脱する人も多いでしょう。無意識に競争する事や能力の品評をされる事を拒絶し社会参加しない人も多いと思います。そんな世界観しか知らない若者達は社会を信用できず他の生き方を知らない者は孤立していく。
これまで自分の働きが通用しないと不安に思っている人とたくさん出会ってきました。簡単に言うと仕事する事を当たり前の事だという意識の人がそれを達成できてなかった時に思うのは自分の技量の無さで自分を責める。やがて自分の事を否定するしかない状態になる。
外の社会や外の人とのつながりで信用や安心感が身につく。お互いの存在を認め合えるような環境がまず初めに大切なのではないだろうか。
引きこもりから脱出して社会に入ろうとする時に生じる摩擦はこれなのかもしれないと思った。人により様々だがその時の状況から圧迫され(経済的や心理的な不安が多い)慌てて世間の流れに乗ろうとしても困難だと思います。しかし現状はそんな考え方は逆流した構造で進んでいる様に感じます。解りやすいと思って簡単で極端にしましたが↓
エリート重視の教育:将来の就職先のため高成績を重視して名門大学を目指す
人間性重視の教育:自分に合った職種や生活を模索、追求する
生産性重視の仕事:いかに優秀な人材を最小限数で雇いコストと生産の合理性重視
→競争が生まれる→個人能力を信用→他人を信用できない(競争相手)
地域性重視の仕事:一人でするよりも多数でした方が大きな仕事ができる
→協力者が生まれる→交流が生まれる→人間関係が信用できる(仲間)
一概には言えませんが僕が考えている事と真逆な社会構造の様に思えます。進学率や求人率だけでは良くなったとは思えません。それに今では防犯意識の上昇で他人を警戒したり、学校なども慎重になり公にならず閉じていく傾向があり、衛生面の意識上昇でもお祭や餅つき大会などもやりにくくなっています。人と直接対面して関係を築く機会が少なくなっている時代に社会から必要とされず接点も持てぬまま、孤立して苦悩している若者にとって大切なものは何なのか本人や支援機関だけでなく社会全体で考えていく必要がある大きな問題ではないでしょうか。
2018年11月15日 田中一成
キムチを漬けました
