NPO法人 ニュースタート事務局関西

7月例会報告

By , 2024年7月26日 4:00 PM

7月20日(土)13名参加で(内家族の方は3名)でした。
8月3日にへそでちゃで夏祭りをします。その「へそでちゃ」という場所でニュースタートとして何がしたいかということについて。自分たちで物事を決めてやる「自治」。他にも支援のかたちについてなども話し合いたい。今引きこもっている人が能力がないわけではない。むしろ能力はあるが、気力がない。人の気力は支援されて出てくるというものではない。今まで気力を失ってきたのが学校や仕事の場であるなら同じような関わりのまま戻っても意味はない。例えば「鍋の会」とは、おぜん立てされた場ではなく参加した一人一人が一緒に作っていく場。でも何時間かの鍋の会だけでは一過性でその場で終わってしまう。毎日の暮らしや生活を考えていきたい。「へそでちゃ」を作っているのはニュースタートだけではなく、他の社会問題に取り組む団体や個人の人たち。引きこもりは個人のせいではなく、社会の側の問題であるからそれを作りだす自分たちの自分事として考える。例えば差別の問題もされた側が抱えてしまっているが、する側に問題がある。あと、引きこもっている人は一人でいろいろと考えている。だからそれを出せる、表現できる場にもなればいいなと思っている。
 皆さんの話からは。出てくる場を作ってくれているのはいいが、そこに連れて出るのが難しい。出てこない。私たち(親)の世代から言えば弱いなと思う。強くないと生きていけない。そのお話に対しても皆の意見がありました。これからの若者が弱い人でも生きていける社会を作れたらいい。世代は変わっていくのだから社会の在り方も変わっていい。
 いつか、永遠に安心できるようなとても良い社会になるわけではない。人が社会を作っている限り悪くなってもいくのかもしれない。それならば終わりはなくて常に変化の途中であり続ける。この社会をどうにか良くしようと考えて話し合って動き続けていくこと、その過渡期こそ楽しんでいくしかないのかもしれない。
 他には、引きこもっている本人の気持ちがわからないという親御さんの言葉。本当に今の生き方でいいと思っているのか。そうじゃないなら何を考えているのか。親には何も言ってこない。自分のことで思い返しても、自分が少しでも変わろうとしている時、親には絶対に何としてでも知られたくないと思っていました。あれっ何か雰囲気違うなとか一つ一つ見られたくないというのが子の正直な気持ちなのでは。親は親の人生を必死のパッチで生きる。楽しいことも辛いことも身体いっぱい感じながら。それくらいしか親にできることはないのかもしれない。(くみこ)

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