NPO法人 ニュースタート事務局関西

4月の例会報告

By , 2024年4月28日 10:50 AM

 4月20日(土)15名(内家族の方が5組)の参加でした。ニュースタートがこれまでやってきたこととは、基本的には面談→訪問活動→共同生活寮→就労支援などの個別支援を行ってきた。その中で一人一人が元気になったりして動き出し社会に入っていく戻っていくというやり方。これでよかったのか。日本の中では、社会に適応できなかった個人が孤立して引きこもっている(絵で表すなら社会に入っていない個人という図)という風に考えられているが、海外の人から見たら日本とは、引きこもっている人が多い社会(社会の中に引きこもっている人も入っている図)であって、引きこもっている人こそ社会を変えていっている一人だ。そうならば引きこもっている人がそのままでイキイキしていられるような社会に変わっていかなくちゃならない。引きこもっている場合じゃない。生きにくさに気づけた私たちこそその社会を変化させていくための大事な一人なのだということ。
 皆様の話からは。中学の頃から大学受験を前提にして高校を選ぶ人が多い。しかしその状況においての高校生活は、真面目で自分の頭で考えて行動しようとする子であればあるほどしんどいものになるだろうことは容易に想像できる。仮に高校までは何とか耐えて大学に行きさえすれば楽しい学校生活が待っていると期待して入った大学が次は就職のために耐えなくてはならないものだったとしたら、行けなくなることは何もおかしくないだろう。中学高校の頃の子どもは見えている視野は狭いし道は一つしかないと思ってしまっている。高校→大学→就職以外の生き方を教えてくれる場所はほぼない。入ったばかりの高1の春に志望大学を書かなくてはならないような状況では、いろんなことを体験して考えて進む道を決めていくはずの高校生活は、逆算からやらなくてはならないことが決まっていくような3年間になってしまう。学校では教えてくれないのなら、どう生きればいいのかを考えるその時周りの大人は何ができるのか。大学というのはあくまでも選択肢の一つであって全てではないことを子どもが頭と心で感じられて少しでも自分で選んでいけるように。とりあえず大人の私たちは集まってご飯でも食べながら、でも真剣に考えて話していきましょう。(くみこ)

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