1月例会報告
1月20日(土)8名の参加がありました。この時期には震災の話をすることが多い。29年前の地震のこと。戦後経済成長を経て物質的に豊かになり、田舎から都市部に出てきて地域の関係性は薄くなっていた頃。ビルや高速道路といったものが地震によって倒れ崩れた。自分たちが信じていたものがぐらぐらと崩れていく瞬間でもあった。その時社会に出ようとしていた若者たちは、普段の社会の目(あの人はどこの誰で何をしているのか学生なのか働いてるのか)から離れることができた経験をしている。肩書は関係なく誰かの役に立ったり頼られたり周りから一人の人間として見られた。1990年代後半は就職氷河期でもあり、引きこもりが注目され始めた。それから30年。失われた○○年などと言われるが、そこには毎日の生活があった。その30年間で何をしてきたのか。そして今後どういう風に生きていけるのか。30年前からのメインストリートを今も目指すのか。
皆さんの話からは。小中校とまわりと上手くなじめない。学校生活、友人関係で違和感を持ちながら苦しんでいたのに気づいてくれなかったと親を責める気持ち。学校や親への怒りを外に出して表現する人もいれば、自分ができないのが悪いのかと自分を責める人もいる。そういう人たちにとっては知ることが大切だ。何ができるとかどこに属しているかで人の価値を決めようとし、その人を一人の人間として見ない社会の方に問題があるということを。
他には、親が上から押さえつけてしまっていた場合は急に「何がしたい?」と聞いても何も出てこない。時間をかけてやりたいことを探してほしいと子どもに伝えたというお話。親の気持ちを素直に言う。家族だけでは力がない。これを認めて親も外に助けを求める。(くみこ)