2月例会報告
2月18日(土)の定例会、参加は10名でした。(内4組の方がご家族)
冒頭は、この引きこもりを考える会という定例会を始めたころの話。1998年頃、勝ち組負け組などと言われた競争社会の中引きこもった人たちは勝とうとする人ではなかった。20年以上前のその頃引きこもった人たちの心の中と今10代で引きこもる人たちの心の中はどう違うのか。以前と違って、「良い大学→良い企業への就職」という価値観が絶対的ではなくなってはきているはずだ。そうがんばっても変わりはないというような無気力な感じもあるのではないか。
皆様の話からは、離れて暮らしているがその場所で一人で引きこもるという話は少なくはありません。そこでは少なくとも家で引きこもるよりは他人との関りがゼロではないはずです。コンビニでもネット注文で宅配を受け取るにしても最低限の他人との出会いがあり、そこにはもしかすれば何か事故的にでもコミュニケーションが必要になるかもしれないというチャンスが潜んでいます。なので一人で暮らす意味はあるはずですが、その時に他者と本人との間に親が入ってしまうことはもったいない。本人の前に立ちはだかって外の刺激から守るのではなく、本人の後ろに立ってたとえ傷つこうが外へ押し出すことが親のできる唯一と言っていいくらいの事ではないでしょうか。
引きこもる人は学校や社会に適応しすぎる。だからそれが出来なくなるくらいならもう学校には行けないとなってしまう。みんなの前で逸脱できること。これは真面目で人の気持ちを想像できる子にとってはとても難しいことだろう。そのためには逸脱しても、そのままでいいんだよと言ってもらえる安心できて自信を持てる環境が必要。それは自分が今よりもっと良い状態にならないと出ていけない場ではなくて、そのままでいい場でそこに集まる人たちだ。ニュースタート関西で毎月開催している「鍋の会」はそんな場でありたいと思っています。初めての方でも大丈夫ですので、ぜひご参加ください。(くみこ)