NPO法人 ニュースタート事務局関西

12月定例会報告

By , 2022年12月30日 11:06 AM

 12月17日(土)の定例会、参加は16名でした。(内5組の方がご家族)
 この日は前回参加された方から会の初めに問題提起をしたいとのことで話がありました。それについて初参加の方も含めてでみなさんで話し合う時間がありました。
 その後冒頭の話では、代表の自己紹介を兼ねて、社会問題としての引きこもりについてお話ししました。子どものときに塾に行き、点数でのクラス分けや席決めがあり、子ども心に傷ついていく。そしていつの間にか隣のクラスの子を前の席の子を自分も点数で見ている加害者になってしまっていたことに大人になってから気がついた。小さい子供の時はこのことに気づかないまま、親にもうまく説明できないまま学校に行きたくないと感じる子もいるだろう。引きこもる原因は、いじめや先生や友達との関係、親との関係だけにあるわけじゃない。もうこれ以上誰かをおとしめたり傷つけたくないから引きこもることもある。
 皆様の話から。
 小学校低学年から不登校気味。高校も大学も続かなくなり引きこもる。小さいときに親が忙しくもありゆっくり話を聞く時間がなかった。それが原因でもあるのかもしれないとの想いから、親は引きこもってしまった今世話をしすぎる。これは悪循環であって、やればやるほど本人の自信を失わせてしまう。自分では何もできないと。引きこもる原因は親がかまってくれなかったからではない。そのことを親は理解して、大人になった子どもに対して一人の人間として対応していかなくてはならない。自分でできることは自分でする。ひとっ飛びにはできないから時間も心もつかってそういう一つ一つを家族で話していくのも大事なのではないか。
 勉強はよくできて高校3年になり引きこもりだした。勉強だけが自信になっていた子にとっては、やりたいこともなければやる気は続かなくなる。受験用の勉強ができるというのは、生きることにはつながらない。例えそのまま大学まで行ったとしてもそこで立ち止まってしまうだろう。個性を生かせる働き方を想像できないと本人はやる気がでない。いろんな生き方をしている大人を見たり話したりできる環境が大事だろう。ニュースタートが大切なこととして掲げている「家族を開く」ということとは、親以外の大人に出会うこと。親が見ていないところで物事を判断して失敗もしていけること。その時に他人に頼ったり助けられたり、時には誰かの役に立てることで子どもは自信を持つことができるのだろう。(くみこ)

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