NPO法人 ニュースタート事務局関西

9月例会報告

By , 2022年10月16日 10:00 AM

 9月17日(土)の定例会、参加は8名でした。(内3名の方がご家族)ニュースタート事務局関西ではどんな集まりでも、例えば鍋を食べること旅行をすることを目的としているのではなく、それは手段であってそこで必要になるコミュニケーションを目的にして活動している。それこそが大事だと考えているから。他人と会って相手が何を考えているか想像する。1人で引きこもっている時間を長くすることよりはその時間を作っていくことに時間をかける。
 皆様の話からは、高校までも人間関係は苦手な方だったが無事進学して大学や専門学校に行き初めたのに、行けなくなる。理由を聞いてもわからない。なぜ答えられないか、それはたくさんの嫌なこと辛いことの経験が日々こまごまとありすぎて簡単には言えないからだろう。学校に行く、ということは自分でも気づかないうちにたくさんのことを周りに適応させてどうにか成り立っている。「授業で前を見て座る」=「この時間は外に出てはならない→しんどくなったらどうしよう、トイレに行きたくなったらどうしよう」そんなの無視すりゃあいいと思えない真面目な子ほどその不安感は大きくなるだろう。「こうしなくてはならない」は「こうはしてはいけない」になり、学校というのはその連続で成り立っていると思う。それに真面目で人の気持ちが想像できる感受性豊かな子こそ適応しすぎてしんどくなってしまう。感覚をマヒさせて適当にでも学校に行っていればいいと思えない子が、行けなくなってしまう。それはとてもまともな感覚の持ち主なのではないだろうか。
 子どもが引きこもりだす。これはいつまで続くのか、自分たちがいつまで働けるかもわからないし…という親御さんのお話はよく聞きます。「いつまで引きこもらすか」ではなく、その子がどう生きるかが問題であって「5年10年ずっとこのままだったら」と考えるのではなく、信じて背中を押すことが大事だったと他の親御さんから意見もいただきました。前を向いて頑張っているようなそぶりを見せるわけでもない子を前にしてその子の心の中の変化を信じることは本当に簡単なことではない。確認したいし、その子が動き出す前に口を出したくなる。もちろん放っておいてもいいわけではなく、外の世界や他人とのつながりを持てるような場所(学校や仕事とは関係ないことでも)へつなげようとすることは親のできることだろう。そして出ようとするときは前に立ちふさがるんじゃなくて後ろにいて背中を押す。その時親は子供の方ばかり見ているのではなく子どもと同じ方を見て、自分自身も人生を一生懸命生きていて、そのありのままの姿(かっこよく成功したところしか見せないのではなく)を見せ続けることも大事だと思います。(くみこ)

コメントをどうぞ
(※個人情報はこちらに書き込まないで下さい。ご連絡が必要な場合は「お問い合わせ」ページをご覧下さい)

Panorama Theme by Themocracy | Login