8月の定例会報告
8月15日(土)定例会報告
7名(内ご家族2組)参加でした。
冒頭は戦後75年、経済成長を経たこの間に、企業で働くこと正社員にならないと価値がないような病理的な考え方、それにともなう消費生活が引きこもりの若者を生み出しているという話。
皆さんの話からは、親が決めた中、高、大学と生きてきて立ち止まるということについて。自分が少しでもやってみたいことって何だろうと、自分のペースでゆっくりと考えたり試してやってみたり失敗したり誰かと話しする機会もなく、将来についての意見を聞かれても答えられるはずもなく、意見がないなら親が調べた学校へ行くことも断ることもできない。それは親の(相手の)気持ちを想像できる人だからだし、その気持ちに何よりも答えなくてはと思うまじめで優しい子が多いからでは。そんな子がふと立ち止まる。親の引いたレールに乗ってきたのにここから先は自分で決めなさいと言われ、やりたいこと?わからない。希望もないとなると立ち止まるしかない。
立ち止まるのは悪いことではない。そこからやってこなかったことを1からやっていけばいい。自分のペースで自分で考えて他人と話して失敗して、でもその時隣に仲間がいる環境でないとできないことだと思う。そのことが重要だと私たちは考えてきました。そういう体験や気持ちのわかる人たちの集まれる場を作ること、出てきてもらえるように。
最後にストレートで力のある言葉がありました。「友だちが必要だよね。」
定例会に相談に来る親御さんたちは、子どもがいつかは就職してさもなくばせめてバイトをして自立してほしいと言います。それと同時に幸せに生きてほしいとも言われます。
でも今の時代、就職したりバイトしたりして自立してる人がみんながみんな幸せでしょうか。幸せになれないのはなぜか。本当に必要なものは何なのか。という話の中で。(く)