6月定例会報告
6月20日(土)14時からクロスパル高槻で開催されました。
14名参加でした。(内家族の方4組)
冒頭は、子どもが学校でもらってきたお知らせの「自己責任」という言葉について話しました。
この言葉は他者から言われる時は「私は無関心である」と突き離すような意味であり、自分のしたことについて自分が言う時は自分だけが悪いと責める言葉でしかなく、
結局「責任」なんてどこにもないことになる。
責任とは外から個人に向かうものではなく、個人から外へ向かうものだと感じた。
引きこもりについて言えば、「引きこもっている状況は自己責任」などではなく責任という言葉を使うなら、社会にいる私たち個人が社会(他者や地域)への関心を持って一緒に考える責任を果たしていないこと。
そして同じように引きこもっている本人も社会(他者や地域)に対して問題があるなら声をあげていく責任を果たしていないことで使う言葉なのだろう。
皆さんの話からは、親自身が社会や学校、家庭において小さな頃から「人に迷惑をかけないように」と聞かされてきて、それを知らず知らずのうちに子どもに伝えている。その言葉は引きこもりの状態にある人にとって、自分を縛り付ける言葉となる。
人に迷惑をかけないためには自分一人で何でもできて完璧でなくてはならない。
そんなこと自分にはできない。それなら動かず、誰にも会わなければ迷惑をかけずに済む、と…。
これは間違いで、誰でも外に出て歩いて生きる事をしていれば失敗をしたり、誰かを頼ったりしながら、知らない間に人に迷惑をかけてしまう。
「人に迷惑をかけてはいけない」と「人の嫌がることをしてはいけない」とは同じではない。
大人たちが子どもに伝えるならば、人の気持ちを想像してその人が嫌な気持ちになることはしてはいけない。
でも生きていく上で必ず迷惑をかけてしまうことはある。かけてしまうと同時に誰かに迷惑をかけられることもある。
その時に助け合えることこそ、生きる事の一番の醍醐味なんだと。