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vol.1 引きこもり時事通信 Nov~Dec in2013

By , 2013年12月19日 5:22 PM

今月号より、引きこもり時事通信の掲載をはじめます。引きこもりにまつわる、興味深い、気になる、疑問を持つ・・・etcのニュースをご紹介し、解説、感想、場合によってはツッコミ等を付記していきたいと思います。また、読者の皆様から、「こんなニュースがあった」と教えていただけたらとても嬉しいです。試行錯誤の連載になるかと思いますので、何卒励ましと応援のほどよろしくお願い申し上げます。(栗田)

仕事をせず他人との交流もない… 「スネップ」の何が悪いのか?
(2013年12月02日 18:00) http://blogos.com/article/74988/
(「意見をつなぐ、日本が変わる BLOGOS」より)

「「スネップ」と呼ばれる層が、新たな問題として認知され始めている。「ニート」という言葉を提唱した東京大学社会科学研究所の玄田有史教授が提唱する概念だ。玄田教授の著書『孤立無業(SNEP)』(日本経済新聞出版社)によれば、スネップとは「20歳以上59歳以下の在学中を除く未婚無業のうち、ふだんずっと一人か、一緒にいる人が家族以外にはいない人々」と定義される。 (略) ニートとは15~34歳の非労働力人口のうち、通学、家事を行っておらず、かつ求職活動をしていない人のことで、「仕事を探していない」ことが決め手となる。 これに対し、スネップかどうかは「友人・知人との交流の有無」で決まり、ニートかつスネップという人もありうる。また、外出を拒む「引きこもり」では必ずしもない。 本書によれば、スネップとされる層は1996年以降で増加傾向にあり、2011年時点で162万人にも達する。 統計データからは、男性のほうがスネップになりやすく、2000年代以降は20歳~34歳の若年層が急増しており、いまや若年層がスネップの約半数を占めている。さらに要介護者のいる世帯ほどスネップになりやすい傾向があるという。」(略)

NEETを日本に輸入した(英国とはニュアンスの違うバージョンにしてしまったといえる)玄田有史の「造語」であるが、むしろこの「造語」を作る事で、何を訴えたいかが重要だろう。スネップ(SNEP)とは、「Solitary(孤独の意味) Non-Employed Persons」の略。記事にあるように、「仕事を探していない」ことに力点を置くニート、「友人・知人との交流の有無」に力点を置くのがスネップとのことだが、どちらも「主観的」な基準であることが私には気になる。仕事を探しているかどうかという「意思」や、友人・知人との交流と行った数値では計れないものを軸に、政策を立て、そこから支援を考えるというのは、方針があやふやになるのではないかと思うが、読者のみなさんはいかがお考えでしょうか?

ひきこもり女子に萌える! その魅力とは?
(2013年11月30日08:30)
http://ddnavi.com/news/172976/
「(略)実はラノベにおいて、そんなひきこもりの女子が人気になっているのだ。そこで、11月20日に発売された『引きこもりたちに俺の青春が翻弄されている』(棺 悠介/一迅社)や『花屋敷澄花の聖地巡礼』(前ページから続く)(前(五十嵐雄策:著、三輪フタバ:イラスト/アスキー・メディアワーク)、『ひきこもりの彼女は神なのです。』(すえばしけん:著、みえはる:イラスト/ホビージャパン)などから、いろんなひきこもり女子を紹介してみよう。
まずは、ひきこもって自室でジオラマを作り、聖地巡礼気分を味わっている『花屋敷澄花の聖地巡礼』の花屋敷澄花から。彼女は、普段「部屋着らしいゆるっとした感じのパーカーとひらひらとした短めのスカートにニーハイソックス」というラフな格好をしており、外にも出ていないので「肌は人形のように真っ白」。おまけに、動かないので筋肉も少なく、小柄でほっそりしている。そして、ときにはいつもの癖でうっかり下着姿のまま主人公である行人の前に出てしまうことも。こんなふうに無防備な姿を拝めるのも、相手がひきこもり女子だからだろう。

・・・それにしても、男性だと引きこもりのままでモテるという話は極めて少ない様に思うのですが、なぜ女性だといきなり「モテる」という表象が飛び出してくるのか?「ひきこもり女子」に対して萌える事がいけないというより、この「違い」がとっても気になります。女性の場合、引きこもりであっても「問題視」されない(家事手伝いだからいい、など)傾向があるように思うのですが、こういう「モテる」という表象の仕方と地続きの問題では。この「モテる」は「持ち上げつつバカにする」というようにも私は見えてしまうのですが、これを見て、「オンナはいいよな」と思う方がいらしゃったりするのでしょうかね・・・。

ニート学部から“黒歴史学”“奇業学”が誕生!? 「NEET株式会社×ひきこもり大学」の化学反応
いつもの「ひきこもり大学」とは顔ぶれも違う“ニート学部”
(Diamond online 池上正樹 [ジャーナリスト] 【第178回】 2013年12月5日
http://diamond.jp/articles/-/45503

「NEET株式会社」(仮称)の取締役と「ひきこもり大学」の発案者がコラボしたら、いったいどんな“化学反応”が生まれるのか。
そんな両者の発想から開催されることになったのが、「ひきこもり大学」ニート学部。
11月25日、同社の取締役の1人で、「NEET(高橋優磨)」(ペンネーム)さん(25歳)を先生に招いて行われたひきこもり大学の授業では、二十数人入れる都内の会場が満席になり、「黒歴史学」や「武装ニート」といった聞き慣れない言葉が次々に飛び交った。
ひきこもり大学は、当事者から生まれたアイデア。基本的には「引きこもり」などの当事者たちが先生になり、それぞれの状況に沿った学部や学科をつくって、聞きたいと思う参加者が彼らの経験や知恵を学ぶための場だ。
ユニークなのは、授業料が投げ銭方式になっていること。参加者は授業が面白いと思ったら、好きな額を寄付金箱に入れて先生に渡す。
NEET株式会社は、株主の取締役全員がいわゆる“ニート”と呼ばれる若年無業者の会社で、10月30日に発足し、11月21日に登記されたばかり。NEET(高橋優磨)さんは、175人の取締役のうちの1人だ。
「『中間的就労』や『居場所型支援』についての気づきも得られればと思い、今回コラボさせて頂きました」
と、NEET(高橋優磨)さんはいう。(略)」

このダイアモンドオンラインの連載は、2009年から足掛け4年に渡る長期連載をしており、一貫して引きこもりの事を話題にしているものです。ニート株式会社という話は、ヤフーニュースなどでも(たしか)取り上げられており、この連載で取り上げられた引きこもり業界(?)の動向が、他のメディアでも取り上げられる事が多いようです。今さかんに、引きこもり支援のなかで「中間的就労」という言葉が言われるようになってきています。中間的就労というものが、社会との接点として機能していくのか、それとも、低賃金の労働として、いわば搾取の対象となっていくのかは、常に気をつけてみていく必要があるのかもしれません。

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