10月例会報告
10月19日(土)12名参加(内家族の方は4名)でした。この会は1998年、26年前の11月から始まった共に考える会です。今回は高校教師でもある末岡さんに話題提供をしてもらいます。
学校の制度やそこでの人間関係は引きこもりの問題と関係は深いのではないか。学校というのはみんなが体験していてそれぞれに話ができることだと思う。教員側からの視点で話したい。自分が教えている高校の生徒に、ここの高校を目指している中学生がいるけどどう思うか聞いたときに「監獄だからやめといた方がいい」という言葉が出てきた。その言葉に驚いた。
1時間目から6時間目まで座りっぱなし。これは大人にはできない。座ってられない。まず来ているだけですごい。好奇心旺盛(授業でもいろいろ質問してくるような)で目がキラキラしている子ほどやめていく。理由として一つあるのは昔みたいにこの勉強をがんばれば将来幸せになれるという風に思えない。教師さえ建前ではそう言うが信じられていない。10代の子どもはそれを見抜く。嘘はわかる。高校の教師は非正規も多く、厳しい現状であって、勉強をして大学を出たらどうにかなるとは本音ではいえない。
皆さんの意見は。昔は先生や学校制度など権力への反抗があったが、今はそうではなく押さえつけられたり傷ついたりしたストレスが横に(子ども同士)対しての見えにくいいじめになっている。
あなたはここにいていいんだよと、恥ずべき存在ではないんだという場が必要なんだと思う。社会の悪い感情を一身に引き受けてしまっているのが引きこもり。特効薬はなく、そういう安心できる場を作ることしかできない。
高2あたりからしんどくなったり、行けなくなったりという話しをこの会でもよく聞くがそれはどういうことなのか。進路指導などが本格的に始まるのがその頃で一人一人の生徒のことを考えて話せていないのではないか。本音で話ができていれば変わることもあるのではないか。
(くみこ)