11月例会報告
11月18日(土)の定例会、参加は13名でした。(内7名の方がご家族)
冒頭はニュースタート関西がどう始まったかなどについてと、先月の文章の「やめる」ことについて。1人の人が引きこもるということは大変なことでもあり、その引きこもることを継続するために支えていることが何かあるはずだ。例えば「家がある」「食べるものがある」「子ども部屋がある」などをずっと続けられている力が日々はたらいている。子が引きこもると、どうにかしなくてはならない、何かしなくてはならないと周りも本人も考えるが、そうではなくて「やめる」こと。例えば「ご飯をつくること」をやめる。」そうすると問題が生じる。その問題が大事である。例会に来られる親御さんに、困っていることは何か問題だと思っていることは何かと聞くことがよくあるが、「私たちが死んだらどうなるのか」という言葉。これは今現在の問題ではない。子が親離れしないのであれば、親が子離れしなくてはならない。「子が引きこもっていること」と「親が子離れしない」ことは同じで、まだそこに問題はない。親が子離れして初めて問題が出てくる。そしてその問題に対して動き出すことができるだろう。
皆様の話からは。親が思う自立とは、経済的に一人で生きていけること。親がこうなるものだろうと思い込んでいる人生のレール(大学卒業→就職→結婚などで親から離れて暮らすなど)から子が外れてしまった時それを押しつけ続けていては子はいつまでも動けないのではないか。子は子の人生がありその生き方、道はそれぞれなのだと、わかったようなふりをして口では自分の好きなように生きなさいと言ったところで、身体全部で納得できていなければ子には伝わらないだろう。変えようと思っても親の価値観がそんなすぐに変わるものではない。まずは「子どものために生きている」をやめて、自分のために生きようとすること。子には簡単に聞いてきたが「何をしたいか」なんてなかなかわからないものだ。いろんな価値観の人と出会ったり話したりしながらわかってくるのかもしれない。(くみこ)