8月例会報告
8月19日(土)の定例会、参加は11名でした。(内3名の方がご家族)
冒頭の話。1998年にNSがスタートして25年になります。どんな25年だったか考え、話しました。「支援」について。「引きこもり」を社会復帰させること。本当にそれでいいのか。そこから活動は始まりました。90年代後半100万人を超えると言われる若者が引きこもりだした。この時急に若者が何もできない人間になってしまったのか?彼らのせいなのか?そうではない。就職氷河期など社会の側が受け入れられなかった。引きこもっている人を社会に戻すではなく、これだけ多くの若者が気力を失ってしまうこの「すでにある社会」を変えていかなくてはならないのではないか。引きこもりの人一人を変えて社会に復帰させても、そのままの社会を強くしていくだけだろう。引きこもっている人を通して社会を見ていくこと。
皆さんの話からは、口では自分の子が引きこもっていることに理解を示していても本当には認められていなかったことに、気づいた。このことで親が変わり、本人にも少し変化があった。
引きこもった人がどういう気持ちで出ていくのか。「働かなくてはならない」そうではなくて、「人と関わりたい」「友だちがほしい」「恋人がほしい」という気持ち。その、心の奥に小さくでもあるともし火を消さないように。子の気持ちをきくということ。親の想いを押しつけない。(くみこ)