11月定例会報告
11月21日(土)この日は12名(内親御さん3組)が参加でした。冒頭の話では障害とは何かということについて。以前に社協からの呼びかけで引きこもりに対して何ができるのかということを考える会に、高槻で活動する各団体が集められたことがあった。そこでは発達障害や自閉症などの観点から障害手帳をもらって社会で生きることにつなげる福祉的なものが多かった。
では一体障害とは何なのか。それは病気のように治そうとするものではない、またその人個人が持つものではなく、社会(人)と自分との間にある壁が障害だろう。それは個人の努力でどうにかするものではなく、取り除けるのは周りの社会や人でしかない。
皆様の話からは、親の気持ちとしてはほっといたらずっとこのままなのではないかという先の見えない想像のつかない不安感についてなど。言っても動かないしそっとしておいても動かないとずっと子どもの動きを目で追ってしまっている時点で子どもは動けなくなってしまうのではないか。親にできることとは、そんな不安も含めて自分の正直な気持ちなどを話すことと、あなたにとって人の集まる場にでることが何より大切だと親が本当にわかった上で(その為には親自身も色んな場に出て色んな生き方をしている人に出会っていかなくてはならないと思います。)本人にそう伝えて背中を押すこと。
人とうまく話せないからコミュニケーション能力を身に着けてからしか出られないと考えてしまうことについては。コミュニケーション能力とは完璧に人と話せる技術なんかではなく、それこそ誰かに教わることでもなく、ただ人の中にいて自分なりに相手の考えていることを想像しようとすること。その気持ちだけで周りの人も自分もその場にいられるだろう。みんな完璧なものなんて持っていないから補いあうことがコミュニケーションだと思う。
引きこもりから出たいと思っていれば背中を押せるが、もし引きこもりたいと思っているなら周りが何を言っても無駄なのか。ではなぜ引きこもりたいと思うのか。外にある嫌なことから逃げたい?逃げたいと感じてしまう理由は、学校や友だち家族など周りの社会にそのままの自分を認めてもらえなかった体験をしたからではないか。その社会に適応できる自分にならなくてはいけないけど自分はそうではない価値観をもっていて心が葛藤して動けなくなる。それならそのままの自分で十分だと言ってくれる人たちや場があって、いいねって認めてくれてその自分を頼ってもくれる関係ができれば絶対に出てこられる。そういう風に考えて活動している人たちがいて、集まる場をどうにか作っていきたいと考えているということを知ってもらいたい。今はイベントなどあまり開催できていませんが、鍋の会や定例会でもぜひ参加してもらえたらと思います。(く)