3月21日定例会報告
3月21日(土)の定例会はカフェコモンズで開催されました。9名の参加でした。
まずはこのカフェが作られた経緯などを話した後、「引きこもるという行為を続ける原因はなんだと思いますか」という問いに参加したみんなで答えながらそれについて話していくという形になりました。いろんな原因があるだろうがその中であえてあげるならとみなさん話をしていきました。
「究極は引きこもる家があるからだと思う。」
「人とのコミュニケーションがややこしくなっている今の社会状況がより出にくくしているのでは。」
「自分に社会で生きていける能力がないから。学校や周りの大人たちはそういう力を付けてくれなかった。」など色んな意見がありました。
自己責任という言葉から。
先月フランスから引きこもりについて知りたいとやってきてくれた方たちと話していた時に、フランスにもhikikomoriはあるが、引きこもりは社会的な問題として考えられていることがわかりました。個人の責任だと考えられがちな日本と違い、そのような状況になるということは社会の側に問題があるという認識。
日本では人様に迷惑をかけないという観点から自己責任という言葉を使いますが、本来は、自分の今の状況は、自分のせいというより社会の仕組みがおかしいじゃないかと外に向かって伝えて他者と話をしていく事、社会と関わっていくことへの責任があるのではという話もありました。
他には親と子の会話の仕方について。例えば「私たちが死んだらあなたどうするの?」これは子どもにだけ考えを求めていて会話にはなっていない。
一方的に意見を聞かれても、子どもにしてみれば話しても分かってもらえないだろうと考え、自分の気持ちや不安は言葉にできない。
そうではなくて、「今のあなたの状況は私たち(親)にとって良くないし、あなたにとっても良くないと考えている。あなたがこれから生きていくためには家の中で誰とも会わないでいるのではなく、親以外の人に出会い、話して考えていく事が大事だと思う。」など親の気持ちを伝えた上で「あなたはどう考えているの」と聞く事で会話になっていくのではないだろうか。家族以外の友人や他人と話す時は自分の事をまず話さないと相手の話は聞き出せないし失礼だとわかっているのに、家族の会話になるとそれができなくなる事があるのかもしれない。(く)