『406回目の鍋』と『407回目の鍋』
『406回目の鍋』
9月24日。この日はドミトリーでやる最後の鍋の会が行われました。自分が初めて訪れた鍋の会がドミトリーでやっていたという事もあり、悲しみはないですが少し寂しい感情を抱きながらドミトリーに来ました。この思い出深い場所で作る最後の鍋は何にしようか?最後ぐらい何か豪華な鍋で締めくくりたいという漠然とした考えを持っていましたが、鍋の会らしさをよくよく考えてみると、それも何か違うような気もします。
なんとなく辛い系のキムチ鍋が多かったよねという話をしたら、「じゃあそれでいこう」という流れにあっさりとなりました。そんなわけでドミトリー最後の鍋は「キムチみそ鍋」となりました。
ひょっとしたらキムチ鍋こそが鍋の会にとっての「原点にして頂点」だったのかもしれません。
いつものように買い物班に買い物へ行ってもらい、居残り組はご飯を炊いておにぎりを握る。特別な事は何もしませんでしたが、鍋の会自体が終わるわけではないので、新しい事は次の場所でやっていければいいなと思っています。この日はまだ若干暑かったのでキムチ鍋で汗を流す事になりましたが、いつもの光景を見ながら食べる鍋がやはり一番美味しかったです。そして恒例の自己紹介のテーマは「終わりと始まり(リスタート)」。終わらせたものと、これから始める事は皆さんには語ってもらいました。
テーマが難しすぎるという苦情がありましたが、今後もこういう難しいテーマは出していくと思います。
何の意味があるのか?テーマ自体に深い意味はありません。そのテーマをもとに「自分の頭で考える事」に意味があります。誰かと一言二言の会話をする事でさえ、ちゃんと自分の頭は考えてくれているのですから、テーマの難しさにとらわれてはいけません。
「考えたけどよくわからなかった!」そういう声が聞けるだけでも、ちゃんと考えてくれたんだなという印象を得られます。偉そうな事を言いつつも自分で自分の事を「考えなしの頭」であると自覚しているので、だからこそ自ら難題を課して頭で考えるように仕向けたがるのかもしれません。長々とおカタい話になりましたが、鍋の会自体は非常にゆるい会となっております。みんなで鍋を作って食べながら、取り留めのない話や困り事の相談など。今後もまだまだ続けていくつもりなので、末永くお付き合いいただければ幸いです。
『407回目の鍋』
10月8日。前回でドミトリーでの鍋の会が幕を閉じ、新しく出来た「よるべ」での鍋の会が始まりました。
よるべはJR富田駅から徒歩15分の距離にある宮田町の住宅地の中にあります。覚えてしまえば何てことはないのですが、最初の数回は来るまでにだいぶ迷ったりしていました。
自力でここまで来るのはちょっと難しいので、来られる時はこちらの誰かに迎えに来てもらうか、電話で聞きながら向かう方が無難です。ここでの初めての鍋、さてさていったい何を作ろうかと参加者のみんなと考えていたら、「それぞれが紙に入れたい食材を書いて、誰かとかぶらなかったら採用して、それで決まった食材を使った鍋を作ろう」という面白そうな意見をもらえたので即実践してみました。牛肉、ニンジン、ゴボウ、レンコン、トマト、ニンニク、マイタケ等々……と、なぜか一つもかぶらない食材の方々。結果生まれたのが「なんじゃこりゃ鍋」こと「牛トマト鍋(自分が命名)」。やはり牛肉の存在感と鍋に広がるトマトがメインで、そこに和風の食材がお邪魔するという「食べたこともない鍋」がそこには存在しておりました。初めは薄めの味付けでしたが、注ぎ足して作る二度目、三度目の鍋は味わい深くなっており(もちろん手は加わってます)、最終的には旨辛な鍋に進化していました。
辛いのが好きな自分でも「辛い! でも美味い!」とコメントしてしまうほどの鍋を過剰に酔っ払った約二名がサラッと素早く食べて「辛くないよ」と一言。酒の力は本当に怖いな……と改めて思う事となりました。自己紹介では「意外と好きだった事」や「実は苦手な事」を語ってもらいました。天は二物を与えず、人間には何かしら得手不得手があるものです。考えだしたら苦手な事ばかりかもしれませんが、案外、苦手な事ばかりに目がいっていて、得意な事、好きな事を見逃しているかもしれませんね。会の最後には「人狼ゲーム」で楽しく騙し合いをして終了。今後もよるべで皆さんと一緒に和気藹々と鍋を囲んでいきたいと思っておりますので、何卒よろしくお願い致します。つぼい。